令和3年度 公共下水道 青島第二マンホールポンプ場改築工事
令和3年11月から令和4年3月まで、松本市の島内(青島)の市道で下水道工事をさせていただきました。
この工事の主な内容は、 「薬液注入 地盤改良」 「マンホールポンプ場の設置」(自然に流れない汚水をポンプで吸上げ流す場所) 「既設マンホール入れ替え」 「管路の設置」 「マンホール内の防食塗装」 でした。
【水位観測井設置工】
まず工事を始める前に地下水を採取できるよう井戸を設置し、作業をしている間毎日水質を検査します。 水位は、地表から4mくらいでした。
水質測定(ph値測定)
【薬液注入工(地盤改良)】
地下水による影響と土砂崩落の危険を抑えるため、掘削範囲に薬液注入をして地盤を固めます。 堅い石などにより従来の機会では深く孔を開けられないため、大きな機械で先に削孔をしました。
薬液注入状況
【マンホール改修工事】
古い既設のマンホールを撤去し、一回り大きいマンホールを設置しました。
この道路は交通量も多く、全面通行止めにするには夜間工事でなくてはならなかったのと、水道などの埋設物が多く機械で掘れないところも多く大変でした。
直径3mの穴に、覆工板という鉄板をかけ日中は規制解除しました。
改築後 ポンプの切り替えができるようになったら水通しの路線変更をします
【マンホールポンプ場設置工】
地形の問題で、下水が自然と流れないため汚水を汲み上げ 圧送するポンプを設置するマンホールです。既設のポンプ場は劣化しているため新しく設置するのですが、今度は交通量の少ない路線に設置しました。
穴を掘っていくのに「ライナープレート」という鉄板を側面にボルト固定していき、土砂の崩落を抑えます。
ライナープレートとポンプ場の間をモルタルで埋めます
【管路布設工】
マンホールからポンプ場に汚水を流すのに、硬質塩化ビニール管というパイプを設置しました。これは自然流下といい、勾配で自然に汚水を流します。
ポンプ場から汚水を圧送すのはポリエチレン管です。この管は圧力で汚水を送るため勾配はあまり関係ありません。
圧送管 直径は15cmです
【防食塗装工】 ポンプ場内は硫化水素などで壁面が劣化していってしまうので、今回防食塗装を行いました。
塗る・一日乾かすを繰り返し、4層塗りを行います。湿気や寒気が大敵のため養生をしっかりします。
ヒーターの温風をホースで送ります
他には、お祭りの時に使う幡建が大きい機械を使う時に当たってしまうため、撤去しました。そして再設置した際に塗装もやり直しました。
高所作業車で幡建を塗装
今回も長らくご迷惑をおかけしたいましたが、近隣住民の方や通行の方のご協力もあり無事工事を終了できました。
今回、口頭での説明が難しい工種が多かったため現場に↓に記載したような図を配置しました。現場で質問いただいた際に説明がスムーズにできよかったです。 PDFも貼ってありますのでご興味がありましたら見ていってくれたら嬉しいです。
工事部・環境課 担当課長 山﨑祥平