令和3年度 市道島々5号線災害復旧工
今回、松本市安曇の市道島々5号線(徳本峠道につながる道)の災害(崩落)復旧工事を7月下旬から9月上旬にかけて行わせていただきました。
今回の工事内容は、崩落岩・土砂の搬出工(巨石は破砕)、岩接着工(壁面の補強)でした。
まず、岩接着工から始めるために足場を組み立て、ウインチ装置も付けます。
岩接着工は壁面清掃の後、DKボンド+という特殊なモルタルで現地調達した手頃な岩を壁面に積み上げていき、奥行のある場所には流動性をもたせたモルタルを充填していきます。
岩接着は崩落箇所のこれ以上の浸食防止のため行いました。↓の赤線で囲った部分が岩接着を施工した場所です。
このまま残しておくと、崩落の原因にもなるので、現場上部の立木も伐採しました。
岩(土砂)搬出工は、静的破砕剤 ブライスターで巨石を割ってダンプトラックに積める大きさにしてから搬出しました。
ブライスターは水に浸すと時間をかけ膨張する物で、巨石に開けた孔に充填して使用します。
最後に砕石を敷きならして完了です。
今回の現場は携帯の電波が届かなく、また熊の出没・崩落の危険性があるため、衛星電話をレンタルし設置していました。
ですが緊急事態で使うことがなく終わり良かったです。
釣り人やきのこ採りの人なども割と多く来ていたので、全面通行止めで多くの方にご迷惑をおかけしましたが、無事終えることができました。
ご迷惑をおかけした方、お世話になった方、近隣の皆さんや山の神様もありがとうございました。
今回は松本市の仕事でしたが、この先は国や県の管轄の災害復旧工事が残っており、他業者ですがまだ工事は続きますので引き続きご協力お願い申し上げます。
株式会社 小池組 工事部・環境課 担当課長 山﨑 祥平