令和4年度 公共下水道 青島第一マンホールポンプ場改築工事
松本市 島内(青島地区)で1月から4月まで「下水道マンホールポンプ場の改築をする工事」をやらせていただきました。
この工事は汚水を下水圧送するためのポンプ設置マンホールが老朽化しているために、既設マンホールの隣に新しくマンホールとポンプを設置する工事でした。
〇マンホールを設置するために5mほど地面を掘らないといけないのですが、今回「ケーシング」という鉄管(Φ2m)を機械で圧入していく工法を行いました。
それにより、掘削の影響を軽減するのと地下水の影響をうけづらくなるメリットがありました。
ケーシングを圧入していくと共に、「クラムシェル」という重機で掘削していきます。
〇掘削が終わり、基礎コンクリートが固まったらマンホールをクレーン車で設置します。マンホールの内側の大きさはΦ1.5m
〇ポンプ場では、汚水の滞留により菌が繁殖し硫化水素を発生させそこからなんだかんだあり硫酸に変化します。そのため劣化が進むため、耐酸の「防食塗装」をマンホール内に施します。
塗装は1日に数ミリづつ塗っていき、1.5センチ程度の厚みになります。
〇防食塗装が終わったら「汚水ポンプ」を設置します。ポンプはコンピューター制御され汚水が溜まると起動します、基本的に1台が稼働しもう1台は緊急時用です。
〇新しいマンホールに接続するために下水道管を設置します。
掘削をし、ケーシングに穴を開けます。
基本的に下水道管は「自然流下管」という勾配を使い自然に汚水を流すような設計ですが、勾配がとれないような場所では「圧送管」というポンプを使い汚水を送りだす設計のものを使います。
まず、自然流下管(Φ20センチ)を設置。圧送管(Φ150センチ)を切り替えるのは一気にやってしまわないといけないので、準備が整ってから速やかに接続しました。
この地域は地下水位が高く地盤から1mほどのところでもう湧いています。
工事中は多くの水中ポンプを使い施工しました。
〇今までポンプを設置していた既設マンホールは、ポンプを撤去しある程度埋めて、汚水の中継地点になります。
〇埋戻をして、舗装をして工事が完了です。
今回の工事は幹線道路ではないですが、工事期間を全面通行止めで行ったため近隣の方々には騒音も含め大変ご迷惑をおかけしました。ですが、皆さん協力的に接していただき大変助かりました。
この汚水ポンプが機能しなくなると汚水の逆流(トイレやお風呂など)の原因にもなり、復旧にも時間がかかるケースもあります。なのでつまりの原因になるようなものを下水に流すのをやめましょう!
下水道管にもほんの少し思いやりをお願いいたします(^^)
工事部・環境課 担当課長 山﨑 祥平